lleno創業秘話、ノートの各デザインに込めた想い・・・
職人の仕事
製本を始めたときに、一番苦労したのは「糊」でした。

それまで印刷デザインと出版の仕事をしていましたので、機械製本は工場で見ていました。
しかし手製本となると一からのスタートです。

丈夫な方がいいだろう、ということで有機溶剤の化学糊をいろいろと試しました。
確かにしっかりつくのですが、扱いがむつかしく、また時間の経過とともに紙と分離してしまうこともありました。

そんな時、古書の修復をしている若い職人さんと出会いました。今、思えば、相当あつかましく、暑苦しく、色々な質問を何回もしたと思います。
半ばあきれられたかもしれませんが、気よく、当店の工房にまで来てくださって技法指導をして頂きました。

「紙にはでんぷん糊が一番いい」

確かに紙の繊維にしっかりとでんぷんが
浸透していく感覚を手で感じました。


そしてそのときに「本はいつか、必ず、
修復されるときがやってきます。
 何十年か、何百年後かわかりませんが、その時代の職人がまた修復
できるように和紙と水でばらせる糊を使っています」
と教えて頂きました。

このペーパレスと言われる時代に、何十年、何百年後に引き継ぐ仕事として
修復をされているということに感動しました。

時代は大きく変わりますね。
しかし変わらずに綿々と受け継がれていく職人仕事にはそれだけの意味があると思います。


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